オリンピックでは、入江聖奈選手、並木月海選手、田中亮明選手がメダルを取りましたね!

オリンピックはアマチュアボクシング

残念ながらパラリンピックに、ボクシング競技はありません。車いすボクシングという競技はありますが、パラリンピックの種目に選ばれていないのが残念です。

今回のオリンピックボクシングを見ていて、なんとなくルールがわからなかったという方も多かったと思います。

ボクシングの場合、プロボクシングをよく見ているのでアマチュアのルールに慣れていないんだと思います。

テレビでよくやる世界タイトルマッチの場合は12回戦で、オリンピック種目のアマチュアボクシングは3回戦です。まずここが大きな違いになります。

 

プロボクシングとアマチュアボクシングの違い

勝敗は、プロの場合は「ノックアウト」。いわゆるダウンで決まる場合が多く、12ラウンド戦って、一ラウンドごとの有効打や積極性、支配力などを加味してポイントをつけていきます。倒れるか、倒れなければポイントが高い方が勝ちです。

 

一方アマの場合は、ほぼ手数が優先になります。さらにパンチが当たれば1点など加点されていきます。

 

プロとアマどちらが強いですか?

「プロとアマ、どちらが強いですか?」

という質問を良くいただきますが、これはどちらとも言えないです。どの競技も一緒かもしれませんが、プロへの登竜門がアマかもしれません。

というのが以下の勝敗から読み取れます。

現在、最も強いといわれている井上尚弥選手はアマ出身です。

アマチュアボクシング:81戦 75勝 (48KO/RSC) 6敗
プロボクシング:21戦 21勝 (18KO) 無敗

こんな感じです。アマで戦っていたことをご存じなかった方も多いかもしれません。

日本人初の世界4階級制覇王者の井岡一翔選手も

アマチュアボクシング:105戦95勝(64KO・RSC)10敗;
プロボクシング:28戦26勝(15KO)2敗

日本人2人目のミドル級世界王者で日本人初のオリンピック金メダリストの村田涼太選手も

アマチュアボクシング:138戦 119勝 (89KO・RSC) 19敗;
プロボクシング:18戦 16勝 (13KO) 2敗

です。

 

3ラウンド制ならではの場数を踏めるのがアマの魅力であり、そこで「実力を鍛えてプロに挑む」。そんな感じが多くなっているのが現在です。

 

以上今回は、ボクシングのプロとアマの違いなどについて簡単ではございますがお話ししました。

 

プロとアマでは長距離と短距離くらい違うということがお判りいただけましたらうれしいです。プロで強くてもアマでも強い、とは一概に言い切れないんですね。楽しみ方も人それぞれですので、まずは気になった試合からチェックされてみては、いかがでしょうか。