4/8、東京・有明アリーナで行われたスーパーバンタム級6回戦で、那須川天心(天心)選手のボクシングDerby戦が行われました。日本バンタム級2位の与那覇勇気(真正)との対戦で、那須川選手は圧倒的なスピードで相手を翻弄し攻撃を当て続け、大差の判定3-0(59-55, 60-53×2)で勝利しました。

那須川天心は、日本のプロボクサーであり、2019年から2021年までの間、K-1のキックボクシングルールで「キックボクシングの神童」と呼ばれ活躍していました。2021年4月にボクシング転向を表明しプロテストを経て、今試合が注目のデビュー戦でした。

そんな那須川天心選手が、なぜキックボクシングからボクシングジムへ転向したのか、分析したいと思います。

日本のキックボクシング界で、圧倒的な強さと地位、そして、ボクシング選手にも引けを取らない人気者だった那須川選手。もちろん、圧倒的なチャンピオンであり、誰もが防衛していくものだと思っていました。そんな那須川選手が、ボクシングに転向する発表を行いました。

私も正直びっくりしました。この記事は、私が勝手に思っていることを書いているので、那須川選手の意見ではなく、推測です。

大きく分けて3つの考えなのではないでしょうか?

1.キックではライバルがいない

正直強すぎて、ライバル選手というものが全くいない、常にチャレンジ先進を持っている選手にとって、目指すものがないというのは燃えないのではないでしょうか。

2.井上選手との対比

ボクシング界では井上尚弥というモンスターがいます。正直、同じトップに君臨しているのに評価が違う。その辺に不満があって、同じ土俵に立ちたかったのではないでしょうか。

3.ボクシングとキックボクシングの世界的認知

ボクシングは世界スポーツで、オリンピック種目でもあり、団体も世界団体、日本の団体がそれぞれ1つずつあって統一されています。なので、日本チャンピオン、世界チャンピオンという名前があります。キックは、世界団体も日本団体も統一されておらず、いわば、いろんな団体がいろんな試合を組み、各団体のチャンピオンという形になっています。競技人口も圧倒的に少ないです。要は、世界的に認められた世界チャンピオンの肩書が欲しかったのではないでしょうか。

私はこんな3つの想像をしています。これはあくまで個人的見解です。

那須川 天心 公式ツイッター