ある小学生が「いじめられたからボクシングを始めてやり返したい」とやってきました。いつの時代もいじめはなくならないのだと悲しくなりますが、せっかくなのでいじめについてちょっと考えてみたくなりました。

子どものいじめとボクシングの効果について

いじめられっ子がボクシングを始めて強くなるマンガ『ホーリーランド』や最近では『シャーク』などがありますが、共通してい言えることは、ボクシングはやり返す道具ではないということです。

ボクシングをはじめたことで自分に自信がつき、振る舞いが堂々としてきます。そのことで、自然といじめられなくなる、そんな道具です。

その小学生にもわたしたちは、説明しました。

「ボクシングとは、決して反撃するための道具ではないけど、それでもいいのかい?」

すると

「わかりました、自信をつけたいので始めます!」

という答えが返ってきて入会されました。その後も、一生懸命ジムに通って来ています。とても純粋な子なので、こういう子が強くなって、世界チャンピオンになってくれたらうれしいなあと思います。

最近のいじめの陰湿さ

昭和世代なものでして、どうも最近の子どもたちは陰湿だなと感じます。ずるがしこく陰でやったり先生を巻き込んだり親をもだましたり。

悲しいのが、それが原因で自らの命を終わらせてしまう子どもがあとを絶たないということです。

いじめをする側はもちろん許せませんが、できればされないようになるのは一つの手だと思っています。それには、ボクシングなどの格闘技は最適です。

どこにでも悪い人はいるので、自分で自分の身を守るすべを、小さいころから身に着けてみてほしいと願います。

ボクシングをはじめることによる人間力向上への期待

当ジムでは、ボクシングを通してさまざまな効果を期待しています。あいさつができるようになる、あきらめない強い心が身につく、励ましあうかけがえのない仲間ができるなど人間の感情を自覚できるスポーツであると思っています。

またボクシングをはじめることで、人の痛みがわかるようになります。今は昔と違って殴られることがないですから痛みを知らない子どもが多いです。やられてはじめてわかる痛み、そのことで、こぶしだけではなく、人として成長することを期待しています。

令和がどのような年になるかはわかりませんが、自分を鍛えることだけはできます。あの小学生のように、自分に自信をつけるためにも、よろしければお子さまと一緒にぜひのぞきにきてください。